商業施設(店鋪) PROJECT(大阪市)「 Salon de Chiang Mai 」2007年
総合プロデュース・設計・アートデイレクション:ワールドプロテクター株式会社
施工:ワールドプロテクター株式会社
2007年のリノベーションにより、CHEDI LUANGの中に、新たなお店「Salon de Chiang Mai」が誕生。
北の薔薇と称されるタイチェンマイへのオマージュとして、
約80,000個の褐色,ハンドメイドのガラスモザイク使用。
これをタイの仏教建築様式に見られるような45度にして貼り上げた。
石・タイル職人は湯料亭の店舗などを手がけて職人へ依頼した。
ガラスの透明感と目地無しの立体感が、ライトの照射により様々な表情を見せる。
ハンドメイドのモザイクは色彩系統は同じものの、
一つ一つ微妙なカラートーンが異なり全体を眺めていても味わい深いものになっている。
そのフレームに約1トンの叩き仕上げのボーダーの天然石を貼り、柱・垂れ壁を構成。
これらはかなりの重量になるため、天井を破り大梁などに繋いでいる。
テーブルは、天然砂金を含んだ御影石を、4cmの天板に加工。
普通なら、テーブル一つは150kgを超してしまうところ、
営業面で移動などの考慮をし,3mm石の突き板にアルミハニカムを貼り合わせて軽量化を施して造られている。
ソファ、椅子の張り地はスペインからのもの。
マットのヘアラインのような触感に加工されており、かなりモダンなタッチに仕上がっている。
上部からの輝度の高いライトの照射により、独特の金属感と,ヨーロッパ特有の色彩によるシックな雰囲気である。
ソファは柔らかすぎては、座り心地がよくない。
全体的に少し固めに、座面は前部を少し高く、
後部を少し低く、背面は程よく反り返るような車のレカロシートのような構造を検討した。
レカロシートは車だけではなく、長時間座っても疲れないように、ジェット機にも採用されている。
タイの伝統的な物語「ラーマキエン」などの登場人物をモチーフにしたタイシルクの掛け軸2本製作。
タイの寺院で実際に使われていたアンティークの屋根飾りを配置。
それらの、強烈な個性のある天然の素材がバランスよく調和して、伝統的でモダンな雰囲気を醸し出している。
世界で唯一のスノッブなタイチェンマイサロンが完成した。
|